木の家の耐震性を高めるポイント
木の家の耐震性を高めるポイント
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工法や重要な部分の工事によって大きく違う
過去日本国内で起こった震災の被害状況から、木造住宅は耐震性が低いと考える人は多いです。
実際に木造住宅の耐震性は低いのかというと、そうでもありません。
在来工法をはじめパネル工法など木造住宅だけでも多数の種類が存在しています。
工法をはじめとした複数の部分によって、木造住宅の耐久性は大きく変わることを理解してください。
重要とされている部分として挙げられるのは、基礎、重量、壁、床となります。
それぞれの部分を丈夫に作り上げるか否かで、同じ木造住宅であっても耐震性は大きく異なるため、家づくりのときには注意しましょう。
基本的な部分を丈夫にしておくだけで、耐久性は大幅にアップします。
耐震性を高める前に確認するべきこと
地盤の強さ、木造住宅の耐震性に詳しいハウスメーカーや工務店を利用すること、木造住宅の耐震等級が3を標準とした家づくりをしているかどうかが、決め手となります。
地盤が家の建築に向いているかどうか、事前に確認しておかなければなりません。
地盤が家の建築に不向きである場合、補強工事や別の土地を探すかになります。
2度の震災でも問題なく住み続けられる家を作れるメーカーや工務店なら、耐震性の強い家づくりが可能です。
メーカーのホームページを確認すると、耐震等級3を標準としているかはっきりします。
不安がある場合、事前に耐震診断士に相談してから家づくりを行うといいでしょう。
どんな工事を行ったらいいのか
丈夫な家づくりをする基礎工事のひとつに剛床工法という一般在来工法の2.5倍の耐久性を持つ基礎工事があります。
一般在来工事では点で支えるようになっていますが、剛床工法なら面で支えるため、耐久性が高いです。
壁に力がうまく伝わり、支えやすくなっています。
また、壁面に国交省認定の壁倍率3.3倍の軸組パネル工法と組み合わせることにより、床、壁ともに丈夫さが在来工法とは比較にならないほど強いです。
さらに天然無垢の材木を10パーセント以下まで乾燥させたことにより、住んでからの収縮・変形を防ぐことができます。
しっかり乾燥させた木材を使用して建てることで、割れや変形を防ぎ、家の構造を狂わせたりしません。
このように壁や基礎部分、さらに接合部分を強くした素材を使って家づくりをすることで、耐震性の高い家づくりが可能となるでしょう。
木の特性を生かした工事を行おう
木の特性として、表面上は燃えやすいけれど完全に燃え尽きるまで時間がかかるというものがあります。
表面上が燃えても炭化することによって内部にまで火が入ることを防いでくれるからです。
そのため、耐火性、耐久性に優れているといえます。
また、強さを持ちながらしなやかさを兼ね備えている素材として魅力があり、地震が発生しても揺れを逃がす特性も見逃せません。
木を多く使った家づくりをすることで、軽くて丈夫で耐震性に優れている家を建てることが可能です。
柱を二重にすることで壁面を支える能力が高くなり丈夫さを維持する方法もあるため、活用している企業は少なくありません。
また、壁面部分に人工的に揺れを逃がす装置を設置しているところもあります。
企業によって耐震性を高める方法は異なるため、事前に確認しましょう。
木の家には温かみがあり、住みやすいという印象を持つ人も多いです。
耐久性や耐震性に優れているだけでなく、家族全員で木の温かさを実感できるでしょう。
だからこそ、家づくりは慎重に判断しなければなりません。
木の特性を理解している企業に相談を
木の特性を理解しているハウスメーカーや工務店は少なくありません。
その中でも耐震等級3を標準としている企業を探して相談することで、無垢材を使った家づくりの参考となるでしょう。
壁、床、柱などに無垢材を使用することで耐震性に大きな影響が出ます。
よく乾燥した無垢材は合板などと異なりしなやかで強さを持つからです。
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