見えないところでしっかり働く「通気胴縁」のはなし🌲【南会津町】
こんにちは、大橋工務店です🏡
今回は、普段の生活ではなかなか気にすることのない「通気胴縁(つうきどうぶち)」という部材についてお話しします。
家の外壁の下に取り付けられているこの部材、実は建物の寿命を延ばすために、とても大切な役割を果たしています。
■ 通気胴縁ってなに?
通気胴縁とは、外壁材を取り付けるための下地材のひとつです。
名前のとおり、「通気」を確保するための工夫がされた部材で、壁の中に空気の通り道をつくることができます。
今回の現場では、この通気胴縁を横方向に流して取り付けています。
一見、ただの細長い木材のように見えるかもしれませんが、実はしっかり溝(みぞ)が加工されており、これが空気の通り道となっています。
🔍下の写真では、溝の様子がわかるように撮影しました。
■ どうして通気が必要なの?
建物は、見た目よりもはるかに多くの「湿気」や「熱気」の影響を受けています。
とくに断熱性の高い住宅では、壁の中にこもった湿気を外に逃がすことがとても重要になります。
もし、壁の内部に湿気が溜まりっぱなしになると、
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結露による木材の腐朽
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カビの発生
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断熱性能の低下
といった問題が起こるリスクが高くなってしまいます💧
こうしたリスクを防ぐために、外壁の中に空気の流れをつくるというのが「通気胴縁」の役割なんです。
■ 通気胴縁の仕組みと構造
通気胴縁には、ただの木材ではなく、空気が流れるための「溝(みぞ)」が加工されています。
この溝が、外壁材と外壁下地の間に空間をつくることで、空気が下から上へと流れていく仕組みになっています⬆️
壁の下部には空気の取り込み口(通気口)、
壁の上部や屋根との取り合い部分には空気の出口があり、
この縦方向の流れをサポートするのが「通気胴縁」なんですね。
また、通気胴縁はただ通気のためだけでなく、外壁材を固定する下地としての役割も果たしています。
見た目ではあまり目立ちませんが、2つの重要な役割を担っている、まさに縁の下の力持ちといえる部材です💪
■ より長持ちする家づくりのために
私たちは、こうした見えなくなる部分にも妥協せず、
「建てた後に安心して長く暮らしていただけること」を第一に考えて施工を行っています。
通気胴縁のような部材は、最終的には外壁の下に隠れてしまいます。
でも、こうした見えない工夫こそが、家の耐久性や快適性を支えてくれているんです。
実際に現場で施工した様子がこちらです👇
■ 最後に
普段の生活ではあまり気にすることのない壁の中。
でも、こうした「見えない配慮」があるからこそ、快適な暮らしと、家の長寿命化が実現しています。
これから外壁が張られると、この胴縁も見えなくなってしまいますが、
それでも「しっかりと働いてくれている」存在として、少しでもその役割を知っていただけたら嬉しいです😊
今後も、現場の進捗をブログで発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
お家のことでお困りのことなどありましたら
ぜひご相談ください😊
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