現代の暮らしに合う「和室」のつくり方【南会津町の現場】
こんにちは、大橋工務店です😊
現場は少しずつ完成に向けて進んでおり、今回はいよいよ【和室】の工事に入ってきました。
「和室」と聞くと、土壁に真壁、床の間に本物の木材を使った伝統的な設え…そんなイメージを持たれる方も多いかと思います。
ただ、現代の暮らしやコスト、性能面とのバランスを考えると、すべてを昔ながらのつくりで再現するのは、なかなか難しいのも事実です。
それでも私たちは、空間としての「和」の魅力を大切にし、現代の建築技術の中でいかに美しく、心地よく仕上げられるかを考えながら施工しています🏠✨
今回は、そんな“今の暮らしに合う和室のつくり方”をご紹介します。
🪵 紫檀調の床柱が和室に趣を添える
今回の和室には、「紫檀(したん)」のような深みのある色合いが印象的な床柱を設けました。
とはいえ、こちらは「貼物(はりもの)」と呼ばれるもので、表面に紫檀調の化粧材を施したタイプの柱になります。
貼物と聞くと、“本物ではない”という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は現代の住宅ではこうした仕上げ方がとても増えています。
なぜなら、貼物であっても木目の美しさや雰囲気を十分に表現できる上、反りや割れなどのリスクも少なく、扱いやすいという利点があるからです😊
紫檀のような木材は非常に高価で重厚なため、すべて本実(ほんざね)で施工するとなると、コスト面・施工面での負担が大きくなります。
貼物を使えば、見た目の印象はそのままに、安定した仕上がりを得ることができます✨
🌿 付柱と付長押で「和」の意匠を演出
和室らしさを演出するために、今回は「付柱(つけばしら)」と「付長押(つけなげし)」も採用しました。
これは、真壁構造(柱が見える昔ながらの工法)ではなく、いわゆる大壁の中に、装飾として柱や長押を加えていく方法です。
「それって“なんちゃって和室”じゃないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ここにはしっかりとしたメリットがあります💡
たとえば…
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🔧 壁の断熱性・気密性を保ちつつ、和の雰囲気を演出できる
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🎨 素材や色を柔軟に選べて、空間全体のコーディネートがしやすい
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💰 コストを抑えながらも、手間をかけて丁寧に設えることができる
つまり、真壁にこだわりすぎず、「今の暮らしに合う和のしつらえ」として、よりバランスの取れた選択ができるのです。
実際、設計段階ではお施主様と「どんな和室にしたいか」「暮らしの中でどんな使い方をするか」をしっかりと話し合いながら、最終的にこの仕上げ方法にたどり着きました😊
🏠 和室は“暮らしのゆとり”を生む場所
今回の和室は、お客さまにとって「ちょっと一息つける」「来客時に座ってもらえる」そんな空間として設けられました。
住宅全体の中で、少し“余白”を感じられる場所があると、日々の生活に落ち着きと柔らかさが生まれるように感じます🌸
本格的な和室でなくとも、素材の色や組み合わせ、空間のつくり方次第で、十分に“和の趣”を取り入れることは可能です。
私たちは、そうした空間の質感や雰囲気を大切にしながら、これからも一棟一棟丁寧に施工を進めてまいります💪
📸 今回のブログでは、床柱や付柱・付長押が取り付けられた様子の写真も掲載しています。
現代の住まいに合った“和の装い”、ぜひご覧ください✨
今後は、壁や天井の仕上げに関するご紹介も予定していますので、どうぞお楽しみに☺️
お家のことでお困りのことなどありましたら
ぜひご相談ください😊
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